お国が違えばタブーも変わる!知っておきたい海外ビジネスマナー 【中国編】

2017.05.20

海外との取引はビジネスマナーを理解しよう!中国編

ビジネスでは相手と駆け引きをする場面もありますが、やはりまずは、信頼関係を築くことが大切です。ビジネスマナーは、その信頼関係をつくるきっかけの一つ。

でも、お国が違えば考え方が違うこともたくさんありますよね。
日本では当たり前のことが相手の国では失礼になってしまったりして、冷や汗をかくことも。
海外の取引先と接するときには、その国特有の「常識」や「マナー」を知っていたほうが物事がスムーズに進みます。

相手も日本独特の商習慣や考え方を学んでいることが多いので、お互いを理解し尊重し合うことで雰囲気がよくなるでしょう。

知っておきたい海外ビジネスマナー 中国編

中国はお隣の国ですが、言葉はもちろん、いろいろと日本とは違うことも多くて戸惑うことも多いです。
一つ覚えておきたいのは、中国社会では「面子」を重視するということ。
ビジネスでも、相手の「面子を立てる」、「面子をつぶさない」ことをベースにして話を進めていけば、うまくいくはずです。
トラブルがあって相手がなかなか折れてくれないときは、「どうすれば相手の面子が立ち、こちらの要望も満たせるか」をヒントに解決策を探りましょう。

挨拶は、お辞儀よりも握手が大切!

日本では、挨拶はもちろんさまざまな場面でお辞儀をしますが、中国ではお辞儀よりもまず、握手をするのがマナーです。
一般的に、招待者・主催者・年配者・女性から先に手を出しますから、握手のために手を差し出されたらしっかりと握手しましょう。

相手と同じくらいの力で握り返すのが大切。力なく握手をすると失礼にあたりますので、気をつけてください。
また相手が女性の場合には、先に手を出さないようにしましょう。

名刺交換は両手で丁寧に

中国でも日本と同じように、名刺交換をするシーンがよく見られます。
基本は日本における名刺交換マナーと同じと考えておいてOK。名刺は両手で丁寧に扱いましょう。
受け取った名刺は、「よく見ましたよ」というのがわかるくらいに、しっかりと眺めてからしまってください。

会食の席も遅刻は厳禁

中国でも、遅刻はとても失礼なことになります。
もちろん会食の席も同じです。約束の時間に遅れないようにしましょう。
ただしホストより先に会場に到着してしまうと相手の面子をつぶすことになるので、時間調整してください。
反対に自分がホストのときは、20分くらいは余裕を持って会場入りしましょう。

食事は少し残しましょう

日本では、出された食事は残さずにすべて食べるのがマナーとされていますが、中国では違います。
中国で食事を残さず食べてしまうと、「物足りなかったです、不満です」というメッセージになるのです。

割り勘はしません

中国では基本的に、割り勘という考え方がありません。誘ったほうが費用を負担するのがマナーです。
ビジネス会食に誘われて気分よく食事をし、お会計のときになって「いつもお世話になっていますから、払わせてください」などと言うのは最悪。
そのような言動は、相手の面子をみごとなまでに潰してしまうことになるので気をつけましょう。

誘われたときは気持ちよくご馳走になり、別の機会に接待返しをするのがマナーです。
お返しの接待は、相手が選んだお店や料理のレベルを超えないように、同レベルの接待をセッティングしてください。

お礼は何度も言わない

日本ではよく「先日はありがとうございました。」などと言って、過去に受けたもてなしに対して感謝の意を示します。
でも中国では、お礼はその場で言うもの。後日にまた、同じお礼を繰り返すことはしないのです。
もし「先日は・・・」とお礼を繰り返したりすれば、相手は「この人は自分と距離をおきたがっているのだろうか」と感じるそうですから気をつけましょう。

とくに日本人が失敗してしまいそうなこと、気にしそうなことを中心に紹介しました。
日本と中国のマナーの違いは、他にもたくさんあります。そのすべてを覚えるのは難しいでしょう。
不安なときは相手にはっきり尋ねてしまうほうが、相手との距離を適度に縮められてビジネスをスムーズに進めていけるかもしれませんね。

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