内閣サイバーセキュリティセンターも呼びかけた! スマホ電池の重要性
ポケモンGOが日本に上陸してから、はや数カ月。
上陸当初のフィーバーは落ち着いてきたものの、ゲームファンの間では、まだまだブームが続いていますね。
スマホゲームの1つでありながら、絶大な人気ゆえにその経済効果は10兆円規模といわれるポケモンGO。
ゲームのために外を歩く機会が増えれば靴やら服やらが必要で売上につながる、飲食店のお客さんも増える、観光地だけでなくいろんなところで街の活性化が期待できる、という類の記事をよく目にします。
私の周りでは、ポケモンGOに興じる人は少数派なのですが、それでも今回のブームがきっかけで、ある物を買いなおしたという人がけっこういます。
ある物とは、モバイルバッテリーです。
ポケモンGOのようなゲームはスマホの電池をかなり消耗するので、モバイルバッテリーを購入して外出時に携帯する人が増えたそうです。
東京都内の家電量販店などでは、人気商品は入荷してもすぐに売り切れてしまうほどだとか。
そのような話をネットニュースなどで見聞きしているうちに、ふと自分が持っているモバイルバッテリーが気になって点検し、買いなおしたという人も多いのです。
間接的ですが、これもポケモンGOによる経済効果の1つでしょう。
思えば東日本大震災の後、被災地から遠く離れていた人も含め、日本中で震災への備えが見直されました。
そのとき初めて、モバイルバッテリーを購入した人も多かったと思います。
あれから5年。
年月が経って性能が落ち、もはやフル充電ができなくなっているモバイルバッテリーがバッグの中にありませんか?
いざというとき、リアルタイム情報をかき集めて自分がとるべき行動を決めるためには、スマートフォンやラジオなどは欠かないツールです。
そのときに泣かなくてすむように、そろそろモバイルバッテリーの状態を点検してもいい頃ですね。
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)も、スマートフォンの電池切れ対策を呼びかけているくらいですから。
「スマホはゲームだけでなく重要な連絡手段でもあるので、電池切れで電話ができなくなったりしないように、予
備の電池 ( モバイルバッテリー ) や充電器を持ち歩きましょう。」
(参考)内閣サイバーセキュリティセンターからポケモントレーナーのみんなへおねがい♪
モバイルバッテリーなどに使われているリチウムイオン電池の特性を知り、安全に使いましょう!
モバイルバッテリーの話をすると、「あれは発火するんでしょ?」と怖がる人がいます。
確かに、間違った扱いかたをすると発火する危険はあります。
とくに気をつけなければいけないのは、熱と衝撃。
モバイルバッテリーに使われている、リチウムイオン電池の弱点なのです。
リチウムイオン電池はモバイルバッテリーだけでなく、スマホにも使われています。
リチウムイオン電池の間違った使用例
・物がギュウギュウに詰められたバッグのなかで、スマホとモバイルバッテリーをつないで充電
・こたつの上や、ストーブなどの暖房器具の近くなどで充電
・コンクリートや床などに落としたスマホやモバイルバッテリーを使う
スマホやモバイルバッテリーを充電中に触ってみると、けっこう熱くなっていることがありますよね。
あれはリチウムイオン電池に電流が流れたときに、熱を発するからです。
冬に販売されるホット缶コーヒー程度の熱さなら、心配することはありません。
ただし熱の逃げ場がなければ、電池が膨張して発火するおそれがあります。
ギュウギュウ詰めのバッグの中なんて、まさにその典型です。
また衝撃に弱いリチウムイオン電池が使われている製品は、落としたときの衝撃で発火する危険もあります。
実際に、線路に落としたモバイルバッテリーが発火したこともあります。
熱や衝撃に弱いリチウムイオン電池ですが、大きなエネルギーを発生させられるのに小さくて軽い、というプラスの特性もあります。
だからこそ、スマホを数回フル充電できるような大容量のモバイルバッテリーでも、数百グラム程度の軽さを実現できるわけですね。
もはやビジネスマンなら1~2個は携帯しているのが当たり前といってもいい、モバイルバッテリー。
その特性を頭に置いて丁寧に扱えば、便利で頼もしい存在として活躍してくれるでしょう。
最近はデザイン性が高て「持ちたくなる」モバイルバッテリーが、たくさん販売されています。
そんな商品なら、乱暴な扱いはできなくなるかも。
この機会にぜひ、お手持ちのモバイルバッテリーの性能が落ちていないかを点検して、必要ならば再購入することをおすすめします。