レンタルオフィスを大手で選ぶメリットとは?入居審査の信頼性、住所の信用度

2016.03.08

レンタルオフィスで固定費削減。敷金・礼金などの初期費用削減メリットも

IT化により、ビジネスをする上での各種インフラコストがかなり下がってきました。
skypeなどのIP電話は無料ですし、chatworkやLINEなどの無料ツールを使えば仕事のコミュニケーションもスムーズです。またネット環境についてもスタバなどのカフェでは無料wi-fiも提供されています。サーバーも今や数百円から借りれる時代です。

企業の成功のコツは売上を最大化させ、支出を最小化させること。10万円のコスト削減は10万円の利益を上げることを同じですからビジネスをする上で発生する支出項目は定期的にチェックしたいところです。

コスト削減をする上でまず目を付けたいのは毎月費用が発生する「固定費部分」。そして固定費の中でも「オフィス費用」は金額も大きいため、特に慎重に判断したいところです。

最近ではレンタルオフィスやシェアオフィス、コワーキングスペースといった次世代のワークスペースが出てきたことによってオフィス料金もかなり安く抑えることが出来るようになりました。

レンタルオフィスの場合は、敷金・礼金が不要で初期費用が大きく浮く場合も多く、一般のオフィス賃貸が敷金・礼金で月額賃料の半年や1年分かかることに比べるとその負担は歴然です。またレンタルオフィスではデスクやチェア、ネット環境などが予め用意されているケースがありますのでこれらのオフィス家具・ネット環境などのコストを削減できることも大きなメリットの一つでしょう

初期費用も少なく、月額費用も安い…、メリットばかりがありそうなレンタルオフィスですが、レンタルオフィスの人気が高まるにつれ新規参入するレンタルオフィス運営会社も増えていてきます。ただ一方で競争が激しくなり差別化が出来ていないレンタルオフィスは撤退をはじめているのも事実です。

自分が借りたレンタルオフィスがサービス中止となると、また1からオフィス探しとなり取引先への案内だったり何かと面倒です。

大手のレンタルオフィスで契約するメリットとしては以下が挙げられると思います。

大手のレンタルオフィス会社で契約するメリット

①運営元の倒産などでレンタルオフィス契約が途中解約になる可能性が低い

レンタルオフィスに限らずですが、購入した商品のメーカーが倒産などするとアフターサービスが受けれなかったりして何かと不便です。レンタルオフィス市場の競争が激しくなると当然淘汰されるレンタルオフィス運営企業も出てきます。

既に述べた通り運営元の撤退などによりレンタルオフィス契約が途中解約せざるを得ない状況になると何かと面倒ですが、資本力がありまた長年の運営で培ってきた運営ノウハウを持った大手企業であればそのリスクは減ってきます。レンタルオフィスといっても日常で使う重要な拠点になりますので借りる際の運営企業の評判や財務状況などは調べられる限りで調べたほうが良いでしょう。

②「料金」以上の「価値」を提供してくれる場合がある

大手レンタルオフィスの場合、資本力があり、また大手ならではのプライドもあるためオフィスビルのクオリティーや設備・仕様、それからソフト面のサービスの質など支払う料金以上の価値を提供してくれる場合があります。

大手のレンタルオフィスは駅直結のランドマークビルなども多く、必然的に料金は高めになります。ただその分、オフィスビルの耐震性だったりセキュリティーだったり、スタッフ対応の質だったり、全体的なクオリティーも高くなります。

これらを踏まえると多少料金が高くなっても、気持ちのよいオフィス環境を手に入れたい、取引先を堂々と呼べる環境がいい、といった人には向いているかもしれません。

③自分が契約したオフィス以外のオフィス拠点も使える場合がある

大手のレンタルオフィス運営企業は、10拠点、20拠点、30拠点といったように複数のオフィス拠点で展開している場合があります。
また大手ならではのスケールメリットを活かして契約したオフィス以外の拠点も使えるというサービスを提供している場合もあります。

これは複数拠点で展開している大手レンタルオフィス企業だからこそ提供できるサービスであり、レンタルオフィスを借りる人はノマド的にあちこちに移動する場合も多いため非常に相性の良いサービスだと言えます。

通常であれば打ち合わせの合間にカフェなどで作業をしなくてはいけないところをこのサービスにより充実した作業環境を手に入れることが出来ます。これらのサービスの有無も確認してみると良いでしょう。

④大手企業運営のレンタルオフィスに入居 = 対外的な信頼性のUP

レンタルオフィスの大手企業の中には上場している企業もあります。例えば東急不動産(ビジネスエアポート)、オリックス(クロスオフィス)、リージャス(リージャス、オープオフィス ※ロンドン証券取引所)、サーブコープ(サーブコープ ※オーストラリア証券取引所)などです。

レンタルオフィスという形態は少しづつ浸透してきているとはいえ、まだ年配の方・古い考えの方からは知られていなかったり怪しい目で見られたりすることが全くないとは言えません。

いつの時代もそうですが新しいモノ・考えというのは以前の時代で生きてきた人には受け入れられなかったりするものです。

そういう中にあって、大手が運営するレンタルオフィスについては、入居にあたって大手企業の審査を通過している=信頼できる会社ということで、取引先企業に対する「自社の信頼性の担保」になるケースがあります。

レンタルオフィスへの入居審査も様々ですが大手であればあるほど審査も含め入居に際しての手続き・対応もきちんとしてきますので、場合によっては決算書三期分などを求められるケースもあります。そこまでしなくてもと思う場合もありますが逆に考えると自分が借りるオフィスの運営企業がそれだけしっかりした運用・考えで取り組んでいるんだということが分かれば安心に繋がったりもします。

おわりに

今回は大手を選択した場合のメリットという観点でいくつかご紹介しましたが、一口にオフィス選びと言っても選定基準は様々です。結局は自分が求めているものにマッチするオフィスを選ぶことが良いオフィス選びだと思います。

そのためにも、自分がオフィスに対して何を求めているのか、何を重視したいのかを整理してみると良いかもしれませんね。

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