オフィスビルのエレベーターがあなたの企業イメージに影響するかも!
オフィスビルのエントランスやエレベーターは、訪問者やあなた自身がビル内で最初に目にする設備。
いわば会社の顔です。どんなエレベーターも、人を運んでフロアを移動させるという機能は同じです。
しかしエレベーターのグレードや管理状況によって、訪問者があなたのオフィスに行き着くまでの印象はがらりと変わります。
わかりやすく例をあげれば、ハイグレードなオフィスビルのエレベーターと古びた雑居ビルのエレベーターを比べてみれば、一目瞭然。エレベーターはオフィス物件を選ぶときの、重要なチェックポイントの一つといえます。
エレベーターのどんなポイントをチェックする?
数と大きさが入居者数や訪問者数に見合っているか
オフィスビルの規模に対して、エレベーターの数が少なすぎる物件がときどきあります。
おまけに、小さくて5,6人しか運べないエレベーターが設置されていることも。
そのようなオフィスビルは、朝の通勤ラッシュ時、ランチタイム、そして夕方17~18時代などの退社する人が多くなる時間帯は大変です。
エレベーターの前に長い行列ができたり、エレベーターを呼んでもなかなか来なかったり、「やっと来た!」と思ったら満員で乗れなかったり。
朝からスムーズに出入りができないと、なんとなくイライライしますよね。
日中も急いで客先に出かけたいのにビルを出るまでに時間がかかって、電車に乗り遅れてしまうこともあるでしょう。
毎日のことですから、できれば快適にスマートに出入りをしたいものです。
それに人間は何かを待つとき、実際の待ち時間より3倍ほど長く感じるという話もあります。
またエレベーターは定期的にメンテナンスを行います。点検中は運用停止となりますから、1基しかないビルでは階段を使わなければならなくなります。
オフィス訪問者にいつ来ても好印象を持ってもらえるようにしておくためには、エレベーターの数や大きさは大切なチェックポイントなのです。
荷物用エレベーターは別にあるのか
人を運ぶためのエレベーターとは別に、荷物搬出入用のエレベーターがあるオフィスビルが理想的です。
エレベーターの数が十分にあれば、荷物搬出入専用のエレベーターがなくても機能的な不都合は生じないかもしれません。
でも、台車に荷物を載せた運送業者やダンボール箱を重ね持った宅配業者が、お客様とエレベーター内で一緒に乗る光景はあまり美しいものではありません。
また、入居する企業や店舗の入れ替えがある場合、荷物用エレベーターがないと混雑が発生してかなり不便ですから、クレームにつながることも。
だいたいエレベーターが1基しかないビルの場合、荷物によってエレベーターの内側が傷つかないように養生が施されていたりしますよね。
賃料の高いハイグレードビルならば、まず目にすることはない光景です。
もしあなたのオフィスに訪問者がよく出入りするのであれば、できるだけ、荷物用エレベーターが別に設置されている物件を選びましょう。
レンタルオフィスなどを選ぶときは、どうしても賃料や個室にばかり目がいってしまうかもしれません。
しかしエレベーターのような共用設備も、ぜひしっかりチェックしてください。
エレベーター内部の鏡はなんのため?
最後に一つ、豆知識のご紹介です。
エレベーターの奥側の壁に、大きな鏡が取り付けられていることがあります。
あの鏡、何のためにあるのかご存知ですか?
乗る人が身だしなみをチェックできるように、親切心で取り付けられているのでは?
いや、痴漢被害を防ぐためにあるのでは?
というふうに、いろいろなアイディアが浮かぶと思います。
しかし実のところは、車椅子の人が安全にエレベーターに乗れるようにするために取り付けられているのです。
大型のエレベーターであれば車椅子で乗ってもスペースに余裕があり、回転して扉の方を向くことができます。
しかし回転する余裕スペースがない場合、扉が開いたらバックして降りなければなりませんね。
そのような時でも後方をしっかり確認して安全に降りられるように、鏡が取り付けられているのです。
もしあなたのオフィスに車椅子を使う方が訪問される可能性があるならば、鏡付きエレベーターをオフィス選びのチェックポイントに加えたいですね。